あおいちゃん、なんでそんなにアフリカが好きなんですか?

わたしが「将来アフリカでビジネスがしたいんですー!」っていうと、必ず「なんでアフリカなの?」って聞かれます。

なんかあんまりアフリカアフリカっていうのが先行しちゃってても意味不明だと思うので、これを機に、単なる今の時点での思いをば。

紹介が遅れましたが、このメディアを立ち上げ、切り盛りしている人でもある、東京大学教養学部国際関係論コース4年の中小路葵です!^^将来は、大好きなアフリカでビジネスが出来たらなあと思っています。

 

今回の写真は、大好きな土地、ケニアの東コーストのモンバサのオンパレードでいこうと思います~

 

もともとは途上国開発にビジネスサイドで関わりたかった

バリ島で初めて貧困というものを目にして

途上国開発のようなものに一番最初に興味を持ったのは、高校2年生の時に家族で行ったバリ島で初めて’貧困’というものを直に見たのがきっかけです。

私たちは、いわゆるリゾート生活を送っていて、villaに泊まって、フラワーバスに入って、リゾート内をバギーで移動して、、、

っていうそのvillaから一歩出た時、今でもはっきり覚えているのですが、

おばあさんがほとんど裸の状態でタイヤのチューブも籠も付いていない自転車に乗って、その横で6歳くらいの女の子が桶を持って裸足で歩いている

という光景を目にしました。

その時に、単純に「この差はなんだろう」って思いました。

正直、別に可哀そうだな、とは思わなかったのですが(たぶんあまりに違いすぎて)、この時に見た’差’はずっと心に残っています。

 

自分の相対的に恵まれた環境や能力に気付き始めた時に

その後、自分の環境や能力がどうも恵まれている、という事がだんだん自分でも気が付いてきました。

高3の受験生の頃、勉強すればするほど成績が伸びていって、今でも覚えているのは、模試の成績を見ながら、母が

「これはあれだね。神様が、この子なら出来るって思ってあおいちゃんに授けた能力だから、自分だけに使って終わっちゃもったいないね」

と言っていました。

別に真剣に諭されたわけではなかったのですが、その時に、

「確かにそうだなぁ。何か、社会に還元出来たらよいな」

と心から思いました。

この時、なぜかあんまり「日本の社会に」って思わなかったのです。

「日本にだって課題いっぱいあるよ」っていうのもすごく分かるのですが、私は自分でいうのもなんだけど、まあ何不自由もなく、周りも割とそういう感じで不足不満なく幸せに育ってきたのです。

だから、あんまり課題ってものをバリの経験ほど衝撃的に感じた事がなくて、一方でバリの人たちはそれはもう最高に最高に楽しませてくれて、彼ら大好きなので、どうせなら、彼らと一緒に課題に取り組みたいって思ってたのです。

 

「私国連の職員になりたい」から「ビジネスで何かしたい」

で、単純な高校生の私は(まあ、今でも単純極まりない人間ですがw)、途上国開発といえば国連だ、と思い、「国連の職員になる!」って言っていました。

それで高校生なりに模擬国連とかを探してきて、しかも最初は普通に間違って大学生の大会に参加し(当時の参加者の先輩方は驚くほど優秀で憧れ、今でもお世話になっています)、色々やったりしていたのですが、どうもあんまり援助とか、燃えないなと思ったのです。

国連とかすごく大きなお金を動かして、何億人って人の命を救っているし、社会的インパクトの大きい仕事だと思います。

でも、それって本当に持続可能なのかな、と。
途上国の経済がミクロのレベルでも自律発展的に強くなっていく経済を構築する事に、自分のエネルギーを注ぎたいな、と思ったのです。

あと、私そんなに良い人じゃなくて、基本的に自分を犠牲にしてまで誰かの為に、といったかっこ良い事はしっくりこないので、ボランティアとか募金とか燃えなかったのですよね。

それで、自律的で持続可能な経済のためには、ビジネスだ、と思って、ビジネスサイドからの途上国開発に、がぜん興味がわきました。

わたし、ビジネスが好きなんですよ、本当に(笑)。

 

ワニの赤ちゃん♡

 

あんまり深く考えずに飛び込んだアフリカ。「この人たちと何かしたい」

ちょっと現場見ておこう、と思い、ウガンダのスタートアップ企業へインターンに

大学3年生の時、カナダのブリティッシュコロンビア大学で交換留学をしていたのですが、カナダの学期制がおもしろくて、4月の終わりに授業が終わってしまったのです。

で、次に東大の授業が始まるのが9月末だったので、それまで4か月くらい、ぽかりと空いたんです。大チャンス!

大学に入学してからずっと応援部チアリーダーズを一生懸命やっていて、そんな長期で離れるなんてことありえなかったので、「こんな機会ないぞ」と思い、「せっかくだから現場みたいな~」と思い、アフリカに行く事にしました。

「どこにしようかしら」と思ったのですが、当時カナダにいて、AIESECのようなエージェントを通すのも難しく、アフリカでビジネスサイドで何かしようってことだけは決めていたので
「アフリカ ビジネス」とGoogleで検索して、
上から検索結果を見ていって、ウガンダの営業管理アプリを扱う、当時の半年前くらいに設立されたスタートアップ企業を見つけました。

すぐにコンタクトを取ってみたら、数時間後に、ロンドン大学に行っていた高校の先輩からメッセージが!あまりの偶然なのですが、彼女はこの会社の立ち上げ期に長期休暇かなんかで手伝っていたそうです。

で、社長さんと話してみたら、まさかの30人くらいの学科の先輩で指導教員が同じだったり、先輩がいて、母が「行くならその会社にして」と割と推してきたこともあり、この会社でインターンさせて頂く事に決めました。

 

一人で旅した1か月で価値観がひっくり返って

インターンを終え後半の1か月は、一人で東アフリカ中を旅していました。

東はケニアの東コーストのモンバサって所から、西はルワンダのキブ湖まで。時には、17時間とかバスに乗って。

この1か月が、本当にかけがえのない経験で、私の価値観をひっくり返しました。

 

色々違いは大きくても、ユニバーサルな価値観ってあるんだ

まず、世界共通のユニバーサルな価値観、のようなものがあるんだって気付きました。

生活水準、文化、そして肌の色などもちろん大きく違います。アフリカでは、1食111円出せば、Whole mealです。彼らがどんな小学生時代だった、とか想像もつきません。

でも、なんていうのかしら、すごくお互い理解できるし、人間関係の築き方とか、物事の大枠の正義とか、人の感情とか、人がハッピーである為に自分として何が出来るか、とか、ユニバーサルなのですよね。

まあ、当たり前っちゃ当たり前ですよねー。

でも、一人旅だったからこそ、常に現地の人と関わり合って、ずっと彼らと色んな所みて回ったり、話し通したりしていたから、自分の身を以て初めてこの当たり前に気付いたのです。

 

そして、心から彼らが大好きになりました

それから、とにかく心から彼らが大好きになりました。

アフリカなんてインターネットにもそんなに情報落ちていないですし、ガイドブックなんて何年前に誰が来たのって感じだし、旅の間「常に出たとこ勝負」なんです。

で、とにかく、どこに行っても人に助けられて、助けられて、助けられまくりました

1つ彼らが本当にすごいな、と思うのは、

「自分が楽しいだけじゃなくて、人をいかに幸せにするか」

ってことをいつも考えていて、人を楽しませたり幸せにすることがすごく得意なのです。

だから、何か困った事があると、本当に全力で助けようとしてくれるし、何が欲しいとか食べたいってレベルでも、ものすごいエネルギーを費やしてくれるんですよ。
1人でふらふらっと旅してる、21歳の日本人の女の子なんて助けても、大してお金にならないの明らかなのに。

だから、そんな彼らが心から大好きになりました。

インド洋をモーターもないヨットで島から島へ。boat tripって言ってたじゃん、、、?笑

 

課題もたくさん見て、でもチャンスであふれてると思うから。ワクワクする事やろーよ!

でも、課題も本当にたくさん見ました

割と、私は彼ら自身の援助気質も課題だと思っています。
最初から、彼らの態度は「アフリカ人と欧米人は違うから」みたいな感じで、持てる者からいかに取るかってことにばっかり頼ってるんです。だから、ああやって外国人を値段交渉でぼったくる(私も沢山ぼられてたと思いますw)。

「もっとワクワクする事にエネルギー使おうよ!!」って心から思うのです。

例えば、ビジネスってすごく楽しいじゃないですか。

自分たちの得意なもの(いっぱいあるじゃん)で価値を発揮して、人の為になって、そこでお金を産めて
これがうまく行ったら、もっとすごく楽しいと思うのです。

靴1つ売るのに、500円だ600円だの交渉で時間とエネルギー使って私から111円多く取るより、もっと創造的で革新的な事やった方が楽しかったりしないのかな~って思ったり。
案外、そうじゃないのかな。

 

だから、私はすごく彼らと何か面白いビジネスやってみたいんですよね。

彼ら自身、私と話していて私が新しい価値観を吹き込むのをすごく面白いって吸収してくれて、特に、日本人に対しては、変な’植民地しっし’みたいな傾向ないから、それはラッキーだなって思っていて。

それから、アフリカは、可能性に満ちているのと思います。

まだまだ発展途上な分、沢山やれる事あるし、テクノロジーで一足飛びの発展が可能になったりもして、もうチャンスであふれていると思います。

もちろん、大変なことも多いと思いますし、私自身その部分をまだ見てきていない気もするのですが、でも、ちょーーーーーー楽しいと思います。

 

先の事は分からないし、勘違いかもしれないけど、単なる野望に従おうと思うのです!

まあ私が見てきた事はすごく限られてるし、上で言ってることも勘違いだったりするかもしれません。

でも、この勘違いかもしれない勘違いを信じて、そして「めっちゃくちゃきれいなアフリカの海辺で暮らしたい、プリンセスになりたい」っていう単なる野望に従って、頑張ってみたいのです。

 

先のことは分かりません。

好きな人が日本人で彼と結婚する事になって「一緒にいたいどーしよーーー」ってなるかもしれないし(それでも、ハネムーンはモンバサに行きます!!!www世界一美しいビーチの写真を見せて説得しますw)、
来週から行く東南アジアの海綺麗アイランドで、たこ焼き売ってみたら上手くいってそこに住みついちゃうかもしれないし、
「やっぱアフリカじゃなくて火星だわ」ってなるかもしれません(最後のはないかな、私のポイントは人と綺麗な景色なので)。

 

でも、最近思うのは、「自分と向き合う事から逃げないで、自分が一番わくわくする事を選びたい」って思います。

そしてその為には、へなちょこな私をどうにかして鍛えないといけないと気付きました。

 

れれ、だいぶ長くなってしまったのですが、「あおいちゃん、なんでそんなにアフリカが好きなのー?」って問いに対しては、

大好きだからです!

と答えておきます。

とんでもなく綺麗な所で、大好きな人たちと新しい挑戦をするのが、とっても、とーっても幸せだからです!!!

 

 

2017年7月30日 中小路葵

 

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