「好きな事で生きていく」ついに枝葉を伸ばしてYouTuber!

今回は、YouTubeで「ボトルゴッホ」という名前で動画をアップする、理学部天文学科4年生の森万由子さんに御寄稿頂きました。

枝葉を伸ばした、という彼女の正直な思い、そして「科学を伝える人」になりたいという夢。そんな彼女の赤裸々に注目です。

 

どうも!ボトルゴッホのマユコです!

という挨拶で動画を撮り、YouTubeにアップしている、東大理学部天文学科4年の森万由子です。どうも!

YouTube、見ますか?

この記事を読んで下さっているあなたは、ユーチューバーというものに、どんなイメージをお持ちでしょうか。
カッコイイ?それともカッコ悪い?

わたしにとって彼らは、キラキラ輝いていて、でもとっても現実に根差した仕事をしている、新しい時代の開拓者です。
きっと、今の子供たちが「ユーチューバーになりたい!」と言うのと同じような気持ちで憧れ、尊敬しています。

今日はわたしがYouTubeに動画を投稿しはじめたきっかけ、今の思い、これからの展望などなどをお話ししたいと思います。

宇宙系の講義動画の様子

 

そろそろ枝葉を伸ばす時期

今年の3月に(スナックで)とある人に言われた言葉が、ずっと胸の中にあります。

「今の自分が一番幸せになれる選択をする。」

この言葉が今の私を形作っているのは間違いありません。

その時から、やりたいと思いながら手を出してこなかった色々なことをやり始め、やりたくないのにやっていた、やらなくてもいいこととは、できる限りオサラバしてきました。

その過程で始めたのがYouTubeです。
駒場時代の演劇サークル仲間二人とともに三人で、「ボトルゴッホ」というチャンネルで、ちょっとためになる講義動画や、コント動画、企画系動画などを上げ始めました。

ボトルゴッホを立ち上げることが決まった日のことをよく覚えています。

たまたま三人で友達の演劇を見に行った後で喫茶店でお茶してたのですが、そのなかで「なにか新しいことがしたいんだよ」という話で大盛り上がりしました。たぶん、演劇を見て触発されていたのだと思います(笑)。私はその頃、もうYouTubeを見るのが大好きで、「やってみたい」という思いがじわじわと胸の中にありました。幸いにも二人は映像や音声編集を得意とする人たちで、これはもう、二人と一緒にやるっきゃない、と思い、口にしました。

「YouTube、ガチでやってみない???」

 

蓋をし続けてきた一歩、ようやく踏んでみました

私は中学時代お笑いが大好きでした。

吉本興業が経営するクリエイティブカレッジというスタッフ養成校に入りたいな〜と漠然と思っていましたが家族には言い出せず。
公立の高校に入学し、そこで物理学の楽しさにふれ、(浪人しましたが)東大の理科一類に入りました。

ずっと「なにかをつくりたい」「つくったものを人にみてもらいたい」という思いは持ち続けていました。

高校でも大学でも演劇をしていて、脚本を書いたり、演技をしたりすることがとても楽しくて、この方面で仕事にできたらいいのにな、と思うこともありました。

けれどやっぱり思いきることはできず。時期が来れば部活もサークルも引退しました。

 

それで、間違ってはいなかったと思っています。

高校時代の先生に言われたことですが、「まっすぐ王道を進めるうちは進むべき」と。樹木が幹を伸ばすように、進むだけ進んで、そこから枝葉を広げていくべき。潰しがきく、と言ってしまっては現金ですが、要は、そういうことです。私は、未だにしっかりと、理学の王道を突き進めていることをありがたく思っています。

そして、四年生、大学生活の終わりを前にして、「そろそろ枝葉を広げ始めてもいいのかな?」と思い始めた、というわけです。

・・・と言えば聞こえはいいですが、つまりはこれまで踏みとどまっていた一歩をいよいよ我慢できず踏んでみた、という感じです。

 

ボトルゴッホの三人の画像。「料理初心者にオムライスは作れるのか!? 」

「好きなことで、生きていく」~難しい、でもやっぱり素晴らしい

YouTubeというのはすごいツールです。無料で、好きなときに、世界中の動画を見ることも、世界中に投稿することもできます。表現の場がこんなに自由に与えられているというのはネットのありがたいところです。しかもうまく軌道に乗れば、広告収入によりお金を得ることもできます。

ユーチューバーと呼ばれる人たち、その中でも、数百万再生を得て莫大な収入を得ている「トップクリエイター」と呼ばれる人たちは、いち早くその魅力に気づき、工夫を凝らしてきたパイオニアです。
多くの人が私と同年代で、大学に通いながら毎日動画を出して数年間で上り詰めた人たちもいます。自分達で動画を投稿するようになって、彼らのすごさが身に沁みてわかりました。

 

日本のユーチューバーたちを宣伝するキャッチコピーとして使われたのが「好きなことで、生きていく」という言葉です。
とても明るくて夢のある言葉であるのと同時に、好きなことを仕事にすることの覚悟も感じて、いいコピーだなと思います。

好きなことを仕事にするのって、すごく難しくて、リスクの大きいことです。だからこそ、そうやって時代を築いてきたユーチューバーたちに憧れています(ユーチューバーの宣伝みたいになってしまった)。

 

もちろん、YouTubeがこれから永遠に見られ続けることはないでしょう。ラジオがテレビに、テレビがネットに移り変わってきたように、きっと今後、動画サイトも、変化し、移り変わりゆくのだとおもいます。

でも、私は、ユーチューバーという新しい職業がある「今」この時代に、ちょうどよく若い世代でいられて、本当に良かったと思っています。そんな時代の中で、「今」こそ飛び込んでみようと思った、という感じです。

 

東大生であるという事

ちょっと脱線ですが、Youtubeを始めた時から、三人でたびたび話していることがあります。

それは、「東大生である」ということを売りにするか否か。

たとえば、「大学生のカバンの中身抜き打ちチェック!?」という動画と、「東大生のカバンの中身抜き打ちチェック!?」という動画だったら、多分、後者の方が伸びるんです。でも、それをしていいのか。

最近の東大生を扱うテレビ番組は、東大生の「変人さ」を強調するような番組が多い気がします。勉強ばっかりで、日常生活が疎かで、恋愛下手で・・・。

でも、身の回りにそんな東大生、(もちろんいますが)そんなにはいません。

ボトルゴッホのメンバーも、時々東大生だな~と思うところはあれど(笑)、ふつーの大学生、です。
「東大生」とタイトルに入れたら、興味本位で見にきて、「なんだよ、全然普通じゃん」という感想をもたれることがあると思うんです。それはきっと意味はあると思っていて。

多くの人に興味を持ってもらいつつ、世間の思う東大生と、現実の東大生のギャップを埋めたいな、という思いもあります(このサイトの理念とも近いものがあると思うのですがどうでしょう、編集長!(→「はい、編集長、嬉し涙です。笑」)。

でもまぁ、やっぱり、「東大生」だけを売りにするのでなく、自分達らしい動画を作っていきたいところです。

ただくだらないだけでなくて、ちょっと学べる、みたいな動画が作れた時は、自分たちらしさが少し出ているのかな、と思えます。この、「自分達らしさ、他のどのチャンネルにもないような動画を作る事」は大きな課題の一つです。

まあ、どれもこれも、もっと有名にならなければただのひとり(三人?)よがりです。頑張らないと!

 

動画作りの楽しさからは逃れられない

東大生ユーチューバー、なんて銘打って活動できるのは、当たり前ですが東大に在学している間だけです。他の二人は就職し、私は大学院へ行くので、来年には活動は厳しくなる気がします。そのあたりは、わりと現実的に考えています。

けれど、動画編集の面白さ、何かを作って公開することの楽しさからは、たぶん逃れることができません!

まだまだ頭の中の話ですが、「大学院生になったら、科学に絞ったチャンネルを作りたいな〜」なんて考えています。

大人も子供も楽しめる、日常に潜んだ科学を解説したり、実験したり、いろんな研究者の方にお話を伺ったりするような、そんなチャンネル。海外にはそういった科学チャンネルも多いんですが、日本にはまだまだ少ないんですよね。ブルーオーシャンです。

ボトルゴッホの動画を作りながら新しい手法を学ぶたび、これを使ってあんな科学動画にもできないかな〜、こんな風にもできないかな〜と、イメージを膨らませるのがめちゃくちゃ楽しいです。
もっともっと、技術とセンスを磨いておしゃれで楽しい動画をつくりたい。デザインやアニメーションの勉強なんかも始めました。

 

サイエンスコミュニケーション活動の様子

「科学を伝える人」になりたい

私の最終的なゴールがどこになるのか、アカデミアに残るのかどうかすら、まだまだ分かりません。

が、とにかく一つあることは、「科学を伝える人になりたい」という思いです。

正確な知識と経験に基づいて、子供や、学問を離れた人々に、科学を実感してもらう活動をしたい。「サイエンスコミュニケーター」と呼ばれる職業に近いと思います。

最近はサイエンスコミュニケーション活動にも携わらせて頂き、学ぶ事がとても多いです。
さまざまな先駆者のお手伝いをし、話を聞いて、手法だけでなく、コミュニケーション活動を仕事にするというのはどういう事か、について考えています。

活動をしていく中で、動画はツールの一つにしていきたいな、と思うようになりました。
やっぱり、生身で体験する事は科学を伝える一番の手段ですが、動画はその次に有用だと感じます。

大好きな動画を作り、使いながら、大好きな科学を伝えていけたら、それって最高です。

今の理想は、サイエンスコミュニケーションの方法として、より新しい見せ方を考えながら、「職業」としてのサイエンスコミュニケーターになることです。ユーチューバー達が動画投稿を職業にしたように。何か新しい道を拓けたら良いな、なんて思ったり、思わなかったり・・・

 

ということで、とにかく言いたい事は、皆さんユーチューバーをバカにしないでね、ってことです(!?)

そして、東大生にもこんな事を考えている人がいるよ、という事が少しでも伝われば嬉しいです。

 

まゆこさん、どうもありがとうございましたー!

わたし全然YouTubeとか見ない人だったのですが、ご応募があって万由子さんとお話をして興味を持ち、「ボトルゴッホ」さんのチャネル見てみました。
そしたら、すっごい面白いのです!!!笑 部屋できゃっきゃと笑ってしまいました。

わたしのイチオシはこちら
【検証】料理完全初心者にオムライスは作れるのか!?【爆笑】

 

ちなみに、万由子さんご自身のおすすめはこちらだそうです
太陽系に宇宙生命はいるか?~宇宙生命を語る!Part.1~

 

万由子さん、今後とも、どうぞよろしくお願い致しますー!^^

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