『東大留学生ディオンが見たニッポン』著者Dionneの素顔

今回は、『東大留学生ディオンが見たニッポン』(岩波ジュニア新書)という本の著者、Dionneにお話を伺いました。シンガポールで生まれ育った彼女の素顔とは?

 

なんで私は東大へ!?

PEAKの国際日本研究コースの幅広さが魅力的であり、また、日本語能力をさらに磨き、将来において同世代の人たちを圧倒するスキルと世界観を身につけたかったからです。

中学校1年から高校2年まで、母国の教育省語学センターで日本語を学び、その6年間、出会ったたくさんの日本人の方々にお世話になりました。

その流れで、日本のトップである東京大学が、自然に自分の中で割とメジャーな選択肢の一つとなりました。

大学を選んでいくうち、親に勧められた会計学(accountancy)と東大のリベラルアーツコースであるPEAKとの二つが残りました。

自分が本当に勉強したいことと、自分が大学生活を通じて積みたい経験、といった2点を考え続けました。

会計学は、実用的で、将来の自分はきっと非常に安定した道に導かれるでしょうけれど、どうしても自分には向いていない分野だと認識しました。

一方PEAKは、どちらかというと自分の触れたい分野に近く、当時特定した分野に入りたい気持ちのなかった自分にとっても非常に良い進路だと思いました。留学して新たな生活を体験することも含め、やはり東大が良いと確信しました。

PEAKに入ることに対し、様々な理由で家族に反対されました。
色々もめた結果、東大のPEAKに入るためにSWOT分析で親をなんとなく説得し、日本留学の夢が叶いました。

 

こうして勝ち取った(?)留学生活、一番心に残ったことは?

一番心に残ったことは、人と人との繋がりです。中でも、人間関係を築く上で配慮しなければいけないことは印象的でした。

「異文化コミュニケーション」「国際交流」 などといった日本の国際化に伴うホットトピックが生み出され、どんどん焦点を当てられてますが、日本人の観点から見た「国際交流」と、実際に日本で暮らして日本社会に融け込もうとしている外国人が経験する人間関係とは、全く別の話だと思います。

人間関係の深さ、人と人との関わり方、様々な場面においてそれぞれに合うような自分を表面に出すことなど、日本に留学して以来、この適応力は今でもいつも心にあります。

 

 

将来はまだまだ決まっていない

将来について自信を持って語れる人は、20代では少ないでしょう?

私は、近い将来の話をすると、今年の9月に東大を卒業し、11月から日本にある戦略コンサルティング会社に入社する予定です。
戦略コンサルティングは、幅広い業界に携わりながら、ビジネスの世界について学べる貴重な機会だと思います。

今年の4月には、自分の初著書である岩波ジュニア新書『東大留学生ディオンが見たニッポン』が発売されました。

これからも分野と媒体を問わず、こうした出版物などを通し、自分なりに周りに良い影響を与えられたらと思います。

 

‘Girls Be Ambitious!’なメッセージ

女子であるからこそできることが多いと思います。

自分の能力を疑わず、自分の限界をどんどん突破していくために色んなことに挑戦し、世の中が持つ女性に対するステレオタイプを覆して行けたら良いですね!

 

 

Dionne、ありがとうございましたー!

次回は、留学生から見た日本について、より深く伺っていけたらと思います。

 

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くわしくは、こちら

 

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