Back home~旅、人生の変わり目を意識して~

ご無沙汰しております。編集長の中小路葵です。

9月に日本に帰国後、11月後半より再び、1か月ちょっと旅に出ておりました。

今回は、そんな旅の最終日に心に浮かんだ事をつづりたいと思います。

@Lombok, Indonesia

さて、旅も終わりかけている。

実に1か月半ぶりの片道切符の東南アジアの旅。
3週間弱でさくって帰ってこようと思ったのだけれど、人生分からないもので(笑)、またなぜか1か月以上も周遊していました。

走るか止まるかしかしていなかったような毎日ですが、それでも最後夜、ダナンにて美しくライトアップされた橋沿いの、静かな歩道をゆっくりと歩きつつ、ぼーっと旅を総括していました。
今、ホテルに帰ってきてパソコンを開き、つい5分前までに考えていたことを文字にしています。

自分の中の過去最安の航空券からの夕日@Philippines ちなみに2200円でした。

 

ざっくりと旅の概要をば。

今回の旅の目的は2つ。卒論の骨を作るための視察をする事と大好きなビーチを楽しむ事。

回った国は5か国。フィリピン、インドネシア、シンガポール、ベトナム、香港。

結果としては、目的は十二分に達成されました。
(スーパーざっくりでごめんなさい。特に卒論関連の収穫は、あまりにも面白くて喉から手が出るほど書きたいのですが、長くなるのでまたの機会に。)

@Gili Air, Indonesia Dear 教授。私はちゃんと論文を読んでいます。(On the beach, with beerは内緒。笑)

 

さて、本題。旅の総括として2つ書いておきたいと思います。

人生の変わり目を意識して。

1つは、自分の人生の変わり目である事を意識した事です。意識的に意識したのではなく、無意識的に意識していたことに気づいた、というのが正しいです。

つまり、今だけなのですね、こういう人生の楽しみ方ができるのは。

第一に、こんなに現地の人にちやほやと可愛がって頂いて、各地でご活躍なさっている日本人にも、卒論調査の関係で訪れた現地企業の方にもこれだけ良くして頂けるのは今だけの特権。

第二に、ここまで111%自分が楽しむ事に全力を尽くせるのは今だけだと強く思います。

この事は、もうあまりにも豊かな生活、自分が思い描く限りの幸せを実現した状態の時、「どうしてこんな私が今こんなに幸せな生活が送れるんだろう?」という事を追求していった結果、感じた事です。

今は、何も心配する事なくて、周囲からは期待、自分の中では希望しかなくて、何も背負わず、言い方を変えれば何もアウトプットを求められずに、ただただ自分の生活を楽しめば良い

4月には働き出して、思い通りに動かない現実の社会を見るだろうし、こんな風にふらふらしてProduce nothingな生活を送る事も出来ないでしょう。要は、今の期待値で評価されている状態から、より現実に対峙する状況になる

そして、背負うものもあるでしょう。社会的な責任も負うだろうし、家族も持つだろうし、自分だけを大切にしていれば良い時代は終わっていくと思います。

だから、これだけ「I have everything」な状態で自分の生活を楽しむ事に111%全力を尽くせるのは、今だけなのだな、という事を、「今のこの幸せは何がもたらしているのか」を追求していった結果、悟りました。

 

でも、別に、だから将来を悲観しているわけでは全然なくて、数年後は別の人生の楽しみ方を見つけるんだと思います。

背負うものがあるっていう事は、それだけ多くの人を幸せにできる可能性を持っている、という事。自分だけでなく大切にすべき人がいるってことは、それだけ、幸せになれるチャネルを持っている、という事

だから、それはそれですごくわくわくするけれど、今のこの状態、就職先も決まっていて、学校も卒論を提出すればよい状態で、中途半端な安泰の中、社会に出るのを待つこの時期に、無意識的に人生の変わり目を感じていた事に意識的になったわけです。

砂丘@Mui Ne, Vietnam 砂は海に次ぐ新たな趣味となりました。

 

与えられる人から、与える事が出来る人へ

2つ目は、なんだ結局与えられてばかりだわ、という事です。

今夜、私のために集まってくれたベトナム人のお友達にバイバイした後、ふと一人で川沿いを歩いていて思ったのですね。

彼女たちは、先日8月にダナンに来た時に初めて会って、その時のグループに私が「今からちょっとダナン行く事になった」と言ったらみんな集まってくれて、ディナーを。信じられないくらい楽しくて、馬鹿笑いして、あっという間に時間が過ぎました。で、ほとんど同い年なのに、お金払わせてくれないのです。

お別れをした直後、彼女たちの自然な「与える心」に心が動かされる一方で、自分の心の小ささ、本質を見ない子供じみた心に、涙が出ました。

お仕事が忙しいのにみんな集まってくれて、こんなにもかけがえのない楽しい時間で最後の夜を飾ってくれて、おまけにお金はいらないという。すごくナチュラルなGiveの精神を感じて、とても心が動かされました。一方で、与えられる事に喜びばかりを感じている自分がいる事に気づいて、はっとしました。なんでせめて2軒目のカフェ代くらい全部出さないでおつりもらっちゃうの!

Princesses of Da Nang. 日系IT企業にお勤め。言わずもがな、めちゃくちゃ優秀です。

旅を振り返ってみれば、ずーっとずーっと与えられる事の連続でした。
様々な所の意図的、偶発的な出会いがフラッシュバックしてきます。色んな方に無償で与えられて、私は何を与えたんだろう?一緒にいる人と色んな話をして一緒に笑って楽しい気分にさせる事?お寿司の正しい食べ方を教える事?笑顔で美味しいものを美味しいと伝える事?

いつになったら、私も彼ら彼女たちのように「与えられる人」になるのだろう?
まったく頼むよ~と自分に言いたい

ラッキーだと思って与えられる事ばかり追求してると、実は心の豊かさを損なう事に、さっき橋を歩いていて怖いくらい悟ったのですね。すごく感覚的なもので文章にするのは難しいけれど。こういう感覚伝わりますでしょうか?

だから、与える事が出来る人になりたい。人はこうして豊かな人になれるのか、と感じました。

@Gili, Indonesia

 

「なぜ、私はこんなに旅をするのか?」のアップデート

最後に、なんでこんなに旅が好きなのか?という問いをアップデートしておきます。

色んな人に聞かれます。私も、あらためて考えてみました。なんで、私はこんなに旅をするのだろう?

旅は新しい発見の連続だから?世界中の色んな面白い人に出会えるから?Facebookに充実した写真がいっぱい載せられるから?話のネタになるから?美味しいものいっぱい食べられるから?

どれもそうですね。正直に、自信を持って首を縦に振れます。

けれど、あ、これだ!と思ったのは、「自由に自分になれるから」ですね。

 

旅は、全てのものから物理的、精神的にAwayする事を意味します。
これは、誰もいないビーチで、海の真ん中で泳いでる時、一番強く感じます。私が「最高~!」って叫んでも誰にも聞こえないし、今わたしがこうしてボラカイの海で大の字になって浮かんでる事なんて誰も知らないのです。

こうして、すべての環境を一度リセットして、誰にも見栄を張らずに、自分にも嘘をつかずに、自分になるのです。

誰にも何にも縛られず、今日やる事も決まってない中で、行く場所を決め、食べるものを決める。

この自由がものすごく好きだし、エネルギーの源泉だと思っています。

旅は、自由を意味し、その中で発見する自分を表します。

これが、なぜ旅をしたくなるのか?という問いに対する2017年11月30日の答えです。
またアップデートするかもしれませんね。

@Boracay, Philippines

 

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