今回は、学芸大附属高校を卒業後、1年の浪人の末、今年の春入学した、理科一類1年生の広瀬凜さんに御寄稿頂きました。
彼女の1年の浪人生活を通してとても’大人になった’ようです!そんな彼女の気付きは、受験だけではなく、人生に対しても示唆の富んだものですので、ぜひ読んでみてください。
今回、受験体験記を書かせて頂く理科一類1年の広瀬凜です。
ただタイトルの通り、浪人時代の受験生活に絞ってお伝えしたいと思います。(もちろん現役で入れるに越したことはありません笑 が、私個人の体験として浪人の1年間は本当にかけがえのない人生の大きな転機でしたので、オススメする立場で書かせて頂きます。)
もう一度本気でやり直したいと歩み出した浪人生活
まず私が浪人した理由ですが、それはシンプルに勉強が間に合わず、そこから生まれる不安(当たり前)でメンタルも崩れ、雪崩のように全落ちしたからです。
自分の努力不足は実感していて、不完全燃焼だった高校時代が悔しくて、もう一度本気でやり直したいと浪人の道に踏み出しました(落ちてから認識するとか遅すぎですね笑)
東大にこだわったのは、高校時代に自分の行きたかった学部が東大にしかなかったこと、リベラルアーツの期間があること、研究するとなった時に一番環境が整っていること、優秀で向上心のある人達が集まっていて自己成長もできる場所であること、が理由です。あと実は裏の理由として、私のやりたかったお仕事が東大に入らないとできなかったというのもあります(現在幸いにもそのお仕事をさせて頂いています)。
浪人中の1年間にあったことはとても全て書ききれません。
ですので、<哲学編>で今回のタイトルに沿うような「何がススメるポイントなのか」(浪人中に私が気付いたこと・感じたこと)について、<勉強編>で受験体験記という側面から、浪人する人にとって参考になるよう勉強方法などの2つに着目して書きます。
多少長くなりますが興味のある方ぜひお付き合いください〜(いなかったらごめんなさい!笑)
<哲学編>
先ほど浪人は人生における大きな転機だったと述べましたが、たかが19年しか生きていない小娘が何をおっしゃるという感じでしょう。ごもっともです。ここでは、浪人中に大きな、そして大切な気付きがいくつかあったという意味で’私的な人生の転機’と言わせて頂きます。
一言で言うと、その気付きとは
1.感謝
2.自分とは何か
3.継続
4.縁
の4つです。
感謝
これは周りの全てに対する感謝の気持ちです。今までいくらでも「両親や周りの人に感謝しなさい」と言葉では言われてきたのですが、それを文字通り心から溢れ出るというか、全身で実感したのは浪人中が初めてでした。
勉強するためにお金を出してもらって、朝から晩まで勉強だけしていれば良くて、夜帰ったらご飯をだして温かく見守ってくれる両親がいる。
学校という制度の中に収まっていた高校まででは当たり前のことだと思っていたのですが、自ら浪人という選択をして予備校に通う立場となって初めて気付かされました。
自分とは何か
これはかなり哲学ですよね笑
でも後期の辛い時期とかに、放課後予備校の自習室で勉強していて、ふとこういうことに思いをめぐらしてしまうことが多々ありました。自分が生きている意味とか。勉強せい、って感じですねw
とはいえ浪人中は考える時間だけはいくらでもあるので、進路について真剣に考え直す機会になりました。
センター前くらいの時期に知り合いの方が亡くなったりと色々あり、結果的に併願で医学部を受験しました。医学部では面接試験や小論文試験があるため、自分が今まで何をやってきたのか、自分の強み・弱みは何なのか、倫理的問題についてどう考えるかなど、答えのない問題を突き詰めて考える必要があります。この時に初めて自分を客観的に見つめなおすことができました。
継続
いわば「継続は力なり」です。
センター後に秋山仁先生のお話を聞く機会があったのですが、その際に先生がこんなことをおっしゃっていました。
「ただ続けるだけで自分の強みになる。ひたすら続ける、そんな内に周りはどんどんやめていく。そうして結局残ったものが勝者だ。」
秋山先生自身の人生もそうだったとのことなのですが、私がより一層これを実感したのが両親です。
母は人生を通して地道にピアノ一本、父は変動の多い市場の中で1つの仕事分野一本でやって来ました。身近な存在で、しかも人生規模の継続を目の当たりにしたことは大きな気付きにつながりました。
ちなみに、この時に秋山先生がおっしゃっていた言葉でもう一つ心に残っている言葉があります。
それは「苦しい時こそ笑顔で」です。
二次試験を控えたこの時期にこの言葉は胸に刺さり、その後受験期間を乗り切る糧となったと思います。
縁
これは、人生に起きる全ての事や会う人っていうのは全部必然なんじゃないかっていう気付きです。
なんか結局よく知られた教訓的なものに全部行き着いてしまってつまらないですよね、すみません笑
この4つ目の気づきに関しては、浪人時代もですが大学に入ってからより一層実感するところも大きいし、エピソードも一つ一つ細かいので割愛させて頂きます…すみません…(決して書くのが面倒になったとかそういうんじゃありませんよ!?焦)
ということで、1年間の間に私の中では色んな気付きがありました。
もちろん、現役で合格した人達の中にもっと色々考えている人は沢山いると思います。ただ私は高校時代あまりにも未熟だったので、こうして一旦立ち止まったことで人間として少し深みが増した(というかやっとみんなに追いついた?)のじゃないかな…とか勝手に思ってます(偉そうなことを言ってすみません。あくまで一個人のひとりごとです)
以上のことから、私は
浪人をオススメさせて頂きます!!!
浪人している人、浪人する(予定の?笑)人、決してその1年は無駄ではありません!
得られるものはいくらでもあると思います‼︎
もし悔しいならそのぶん一年長生きすれば良いのです!
では、後編で実際の私の浪人時代の勉強についてお話させて頂きます。
後編に続きます。こちら
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「【浪人のススメ】受験を通して得た4つの気付き(哲学編)」に1件のコメントがあります