地方公立高校出身!それでもたくましく生きるんだ!~酸いと甘みのリアルを公開~

今回は、「地方公立高校出身女子」を代表して、農学部3年生ののりこさんに御寄稿頂きました。

振り切っちゃった感じ、とってもたくましくて素敵です!!彼女のリズミカルな口調にもご注目です。


こんちくわ。のりこです。

三重の、県立では(たぶん)トップの高校から来ました。小中ももちろん公立でした。

地方公立出身女子の東大生、まあまあの珍獣です。どのくらい珍獣かというと、それだけで記事が1つ書けるくらいです。

 

入学当初、愕然としたこと。

大学入学当初は地方公立だっていうことでムカついたり悲しくなったりしたことも何回かありました。

まず、友達がいない。

高校同期で現役で受かったのは私ともう1人の男の子だけ。

でもみんなそんなもんやろ、と思って上京したら、そんなことはなくて。

名門校からはみんなで仲良く東大に合格するんですよね。大学に入った時点で、友達が沢山いる。

親元を離れて情緒不安定な私は悲しくなりました。(笑)

でも今思い返してみれば、地方出身で実際に損したことは、

東京の一人暮らしは高い

くらいしかないかもしれません。

奈良にいる妹の生活費とか聞くとその差にひょえーってなります。

 

地方公立だと受験は不利か?

地方公立だと受験が不利っていうのは、私はあまり感じませんでした

受験に関して(うざいくらい)面倒見が良い高校だったので、先生達の言うことを聞いていればなんとかなりました。

親には高1の時は「東大はお嫁に行けなくなるから」と言われてましたが高2・高3と成績が良かったので何かを諦めたようです。

地元の風景

地方公立出身で良かったこと

逆に、地方公立出身でよかったと思うことはけっこうあります。

ずばり、方言を可愛いと言ってもらえる!!

というのはまあ置いといて、

都会の坊ちゃん嬢ちゃん(=多数派東大生)が知らない世界の大切な何かをたくさん知っていることと個人的には思っています。

小学校の時、兄弟多いのに親がパチンコ癖があってみんなガリガリな友達がいた。母子家庭の友達が「お母さんが糖尿の注射をたくさん打って死のうとしとる!」って夜に泣いて駆け込んで来たことがあった。そういう複雑なお家の子は、高校で進学校に入ったら激減した。中学で一番荒れてたクラスメイトは、担任の誕生日ケーキを焼いて来る良いやつだった。地元は工場の街だから、高卒でも真面目に働けば立派に家族を養える

世界を支えているのはそういう尊敬すべき人たちなのだ。

帰省してそういう友達に会うと「こいつら日本語通じやん!!!」てなって自分が大学で普段どれだけ難しく喋っているかに気付く。地元のおっちゃんおばちゃんに可愛がられるには、初対面でも敬語は使わず方言で攻める。とまあ、そういうことを身をもって知っているというのは東大生としては武器になるのではないかな、と。

逆にそういう経験の無い人たちが官僚になって日本を動かしたりしていると思うと恐ろしい。ま、地方にいたら当たり前のことなんですけどね。

 

これは「東大生として、地方公立出身である意味」なんですけど、「地方公立の女子として、東大に行く意味」は正直あんまりよくわかりません。

私は個人的に東大がとっても楽しいし、色々な人に会って沢山の経験が出来て良かったなと思ってるけど、それが他の選択肢より良かったのかはわからない。だって他の大学行ったことないし。地元に戻る気はあんまりなくなっちゃったので、そういう意味では良くないのかもしれません。笑

 

誕生日に帰省したらパイ投げられたの図

 

受験生へメッセージ

地方公立の高校生、中学生の方へ

今、東大を目指すことを躊躇っているなら、絶対に挑戦するべきです!なぜなら、とても刺激的で楽しい場所だから!

でも、東大で来てがどんな勉強がしたいのか、どんな仕事をしたいのかをよく考えてから来ることをお勧めします。

地方出身女子は今、東大から家賃ももらえるそうで、だんだん東大にくる地方女子の環境が整ってきているので、今が入り時かもしれません。

(完)

 

のりこさん、ありがとうございました!!

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